手順 1. 目標の設定
アプリの目的を明確にします。生産性の向上や経費の削減など、ビジネス上の目標を定義します。
考慮すべきポイント:
- 達成する目標を定めて、アプリで解決する課題を定義します。そのアプリで実現する主要な機能を検討しましょう。
- 必要なのは特定のプラットフォームやモバイル デバイスのネイティブ アプリでしょうか。さまざまなプラットフォームで動作するハイブリッド アプリでしょうか。
- Web に対応したアプリを作成する場合、レスポンシブ デザインを使用して、レイアウト、フォント、グラフィックスを各種デバイスで正しく表示する必要がありますか。
- アプリが生成するデータの種類は何ですか。ビジュアル化の方法は何ですか。対象ユーザーはそのデータを何に利用しますか。
- Common Data Service や SQL など、どのデータソースを利用しますか。複数のデータ ソースに接続する必要がありますか。
ヒント:
後でアプリを公開する際に適応されるポリシーを調査します。たとえば、企業にセキュリティ、プライバシー、コンプライアンスの要件はありますか。政府による規制、認証、承認の要件はどうでしょうか。
手順 2. 特徴と機能を描く
動作方法と、ユーザーが実現できるニーズを決定します。想定する特徴と機能をすべて一覧にします。使用用途を想定して、スケッチ パッド上でアイデアをどのように表示するか確認します。
そのアプリの独自機能は何ですか。省くべき要素は何ですか。後でアプリを構築する際に、何が困難の原因になりますか。最初のバージョンはシンプルに保って最も重要な機能だけを含めることで、プロセスを加速して必要な変更を簡単に特定できます。
ヒント:
アプリをオフラインで動作させる場合は、インターネット接続なしで動作する機能を十分に設計したことを確認します。オフラインで機能するアプリには、データの保存と読み込みについて追加の機能が必要になる場合があります。
手順 3. 既存のアプリの調査
類似する目標を達成したり、同様の課題を解決できる既存の方法がないかどうか確認します。次に、こうしたアプリを改善や構築することで、ビジネス プロセスに対応できるかどうかを検討します。
注目すべき点:
- ビジネスには固有のニーズがあります。
- 現場の社員と話して、アプリを活用して解決できる課題を特定し、現在どのように対応しているか、対応できていないかを調査します。
- 必要な機能を搭載する既存のアプリはありますか。
- 利用できるアプリのレビューを確認してユーザーの評価と不満を把握します。そのアプリの優れた点と不足は何でしょうか。
- 紙とペンによるスケッチに戻り、アプリを改善します。
- そのアプリを本当に実現できますか。著作権による制限や、技術的困難の可能性を調査します。
- アクセシビリティとローカライズを考慮する必要がありますか。
手順 4. ワイヤーフレーム モックアップの作成
モックアップとは、アプリのレイアウト、機能、画面間のフローを表現したストーリーボードです。構築の開始前にモックアップを利用することで、意図した結果を確認して問題を特定できます。紙とペンを使用するか、またはデジタル モックアップ ツールやテンプレートを活用します。シンプルで操作しやすいデザインを作成します。
直観的なユーザー エクスペリエンス (UX) のモックアップを作成します。
ユーザー エクスペリエンスとは、ユーザーの操作方法に関わるアプリのフローと機能です。 ユーザーがボタンをタップした際の動作は何でしょうか。ある画面から別の画面に移動する方法は何でしょうか。ユーザーが各目標を達成するまでに必要な画面はいくつで、順序はどのようしますか。各タスクに全画面のワイヤーフレーム モックアップを 1 つ作成しましょう。
視覚的に魅力があるユーザー インターフェイス (UI) のモックアップを作成します。
各画面の見た目と、機能を入れ込む方法を視覚化します。タイポグラフィ、色、アイコン、タブを考慮して、一貫した外観と操作感を実現します。それぞれの視覚要素について、さまざまなレイアウトやサイズを試し、各画面について大まかな図や “スキン“ を描きます。
ヒント:
ポップアップ アクション確認、ユーザーやアクセス許可によるボタンの表示/非表示など、搭載する他のカスタム デザイン要素について考慮します。
手順 5. ワイヤフレームのテストと微調整
次にワイヤーフレームをリアルタイムでテストします。これによりユーザーが簡単に操作を続けられない箇所を明らかにします。
ワイヤーフレームの操作性を高めます。
- それぞれの画面を連携して、アプリのエクスペリエンスをシミュレートする操作をリンクします。
テスト担当者に依頼して意見を求めます。
- アプリを開いたらメイン メニューを簡単に表示できますか。
- すべてのタスク オプションを簡単に識別できますか。
- エクスペリエンスを簡単で直感的にする要素はどこですか。
- 使いにくい機能はどこですか。
- 先に進む手順が不明瞭で、前の画面に戻ったことはありますか。
- 必要な手順が存在しない場合や、見つからないことがありましたか。
- アプリに繰り返しや冗長な操作がありますか。
ヒント:
ワイヤーフレーム テストでエクスペリエンスの摩擦が解消されたことを確認してから、アプリの技術的な開発を開始します。
フィードバックを分類し、リビジョン リストを作成して、必要な箇所を修正してから、もう一度ワイヤーフレームでテストして改善を確認します。アプリの操作がスムーズになるまで、このプロセスを繰り返します。
次の手順に進む
計画が完了したら作成の段階に進みましょう。まず適切なツールを選択します。独自にコードを記述するか、Microsoft Power Apps などのローコード ツールでドラッグアンドドロップ設計と事前構築された AI コンポーネントを利用し、アプリをすばやく作成します。