プッシュ通知は、主にアプリのユーザーに注意を促したり、ユーザーが重要なタスクを優先したりできるようにするため、コンシューマー向けおよびビジネス向けのシナリオにおいてモバイル アプリで使用されます。 PowerApps では PowerApps Notification コネクタを使用して通知を送信できます。 PowerApps で作成したすべてのアプリに、ネイティブのプッシュ通知を送信できます。 通知の種類は今後追加される予定です。

プッシュ通知の外観の例

次のような場合に、アプリにプッシュ通知を追加します。

  • ユーザーがすぐに情報を知る必要がある。
  • 事前に読み込まれたコンテキストで、アプリを使用してユーザーが重要なタスクを完了する必要がある。
  • 一定の間隔でユーザーに注意を促す必要がある、またはユーザーが特定のコンテキストでアプリを起動する必要がある。

: プッシュ通知を受信するには、各ユーザーが PowerApps Mobile でアプリを一度開いているか、Dynamics 365 の AppSource からアプリを取得している必要があります。

開始する前に

[共同作成者] のアクセス許可を持つアプリで、PowerApps Notification の接続を追加します。 まだアプリを持っていない場合は、すぐにテンプレートから作成できます。既定では、必要なアクセス許可が与えられます。 そのチュートリアルとこのページでは、ケース管理のテンプレートに基づいたアプリを使用します。

フローから通知を送信する

: フローからプッシュ通知をトリガーする場合、現在一度に通知を送信できるのは 1 ユーザーまたは 1 セキュリティ グループのみです。

  1. Microsoft Flow で、プッシュ通知が送信されるタイミングを指定するトリガーを作成します。

    たとえば、Common Data Service の [Case] エンティティにレコードが追加されたときに通知を送信するとします。

    Common Data Service のトリガーによるフローの作成のスクリーンショット

  2. PowerApps Notification コネクタを使用してフローのアクションを作成し、通知を送信するアプリの [アプリ ID] を入力します。

    自分のシナリオが反映されるように、接続の名前を変更することもできます。

    プッシュ通知を受信する PowerApps への接続の作成のスクリーン ショット

  3. (省略可能) アプリの起動時 (ユーザーによるプッシュ通知のタップ後) にアプリにパラメーターを渡します。

    この例では、選択した連絡先の [Case ID][Initial Owner] フィールドを渡します。

    プッシュ通知に省略可能なパラメーターを渡しているスクリーン ショット

アプリから通知を送信する

プッシュ通知は別のアプリにも、同じアプリにも送信できます。

  1. PowerApps で、プッシュ通知を送信するアプリに移動します。

  2. [詳細] タブで、そのアプリの [アプリ ID] をコピーします。

    アプリ ID を取得する

  3. [接続] タブに進み、PowerApps Notification コネクタへの接続を作成し、前の手順のアプリ ID に貼り付けます。

    接続の作成

  4. トリガー アプリへの接続を追加します。

    この例では、トリガー アプリと同じアプリを使用します。 ケースを再割り当てするユーザーは、新しいケース所有者にもプッシュ通知を送信します。

    接続の追加

  5. プッシュ通知の接続から、[SendPushNotification] メソッドを呼び出します。

    この例では、フォームの OnSuccess プロパティを使用してこの通知をトリガーします。

    PowerApps の数式

ユーザーが通知をタップしたときに、特定のページとコンテキストを読み込む

パラメーターを渡す

プッシュ通知で、アプリに特定のパラメーターを渡すことができます。 たとえば、[CaseID] の値を読み取るには、[Param("CaseID")] を使用します。 このパラメーターをすばやく識別するには、ラベル コントロールをアプリに追加します。 そのコントロールの Text プロパティを Param("CaseID") に設定します。 ユーザーが [すべてのアプリ] 一覧からアプリを開いた場合、値は空です。 ユーザーがデバイス上の別の場所からアプリを開いた場合、値には [CaseID] の値が入力されます。

スタート ページを設定する

アプリの起動時に、たとえば [Case details](ケースの詳細) のページが開くように、アプリを設定することができます。

  1. タイマー コントロールを追加し、その OnTimerEnd プロパティを次の数式に設定します。
    Navigate(EditCase, ScreenTransition.None)

  2. (省略可能) Visible プロパティを false に設定して、タイマー コントロールを非表示にします。

  3. 画面の OnVisible プロパティを Timer.Start() に設定します。

ヒント: 次のように、アプリで一意の通知用のスタート ページを作成することをお勧めします。

  1. アプリがまだ開いていない空のページを作成し、テキスト入力コントロールを追加して、その timer.Duration の値を設定します。
  2. アプリを作成するときは、タイマーの値を 0 以外に設定します。 アプリを公開する準備ができたら、タイマーがすぐにトリガーされるように、値を 0 に設定します。

構文

名前 説明
SendPushNotification 通知の接続設定に指定されたアプリに、プッシュ通知を送信します。

パラメーター

名前 種類 説明
recipients 文字列配列、必須 以下の一覧:
  • ユーザーまたはセキュリティ グループの電子メール アドレス
  • Azure Active Directory のユーザーまたはセキュリティ グループのオブジェクト ID
message 文字列、必須 プッシュ通知のメッセージの本文。
openApp ブール値、省略可能 ユーザーがプッシュ通知をタップしたときにアプリを開くかどうか。
params パラメーター、省略可能 通知に渡すキーと値のパラメーター。 特定のページを開き、特定の状態を読み込むように、アプリでさらに処理することができます。

サンプルの数式

基本の通知を送信します。

PowerAppsNotification.SendPushNotification(
{
  recipients: [""f60ccf6f-7579-4f92-967c-2920473c966b", 72f988bf-86f1-41af-91ab-2d7cd011db47],
  message: "A new case was assigned to you."
 }
)

アプリを開き、特定のパラメーターを渡す通知を送信します。 PowerAppsNotification.SendPushNotification( { recipients:["email1@contoso.com", "email2@contoso.com"], message:"message in the notif toast", params:Table({key:"notificationKey", value:"The value for notificationKey"}), openApp:true } )

既知の制限

  • 現時点では、通知は Windows Phone の PowerApps Mobile に表示されません。
  • 現時点では、Web ブラウザーでのみアプリを実行するユーザーにはプッシュ通知を提供していません。
  • 通知には、特定のアプリ アイコンの代わりに汎用的な PowerApps アイコンが表示されます。
  • Microsoft Flow を使用する場合、一度に 1 人の受信者にしかプッシュ通知を送信できせん。

参照情報については、PowerApps 通知の参照に関するページを参照してください。