Common Data Service を使用して、一連の標準エンティティとカスタム エンティティ内にデータを安全に格納して、管理できます。 エンティティは、データベース内のテーブルと同様に、データを格納するために使用する一連のフィールドです。 データが格納されたら、Microsoft PowerApps で、データを使用してさまざまなアプリケーションを構築できます。

  • 標準またはカスタム エンティティにデータをインポートする。
  • シナリオやアプリケーションをサポートするカスタム エンティティを作成する。
  • 追加情報が必要な標準エンティティに、カスタム フィールドを追加する。
  • 他のソースのデータの場合と同様の手軽さで、開発中のアプリに標準およびカスタム エンティティを組み込む。
  • 生産性アドインを利用して、Microsoft Excel や Outlook のデータにアクセスする。
  • 標準およびカスタム エンティティに対してロール ベースのセキュリティを使用して、組織内のデータをセキュリティ保護する。
  • 国、敬称、通貨など、定義済みデータの候補リストを含める。
  • エンティティとフィールド名の翻訳を利用して、データとアプリケーションのグローバル サポートを提供する。

各エンティティにはデータがレコードとして格納されます。レコードはユーザーが作成、読み取り、更新、削除を実行できます。 エンティティ間にリレーションシップを作成し、あるエンティティ内のレコードに基づいて別のエンティティ内の情報を検索することができます。 たとえば、顧客が参加したイベントを追跡するカスタム エンティティを作成できます。 検索フィールドとして、顧客をカスタム エンティティに追加して、2 つのエンティティ間のリレーションシップを確立し、アプリやレポートで利用できます。

Common Data Service を使用するためのプランの購入については、価格に関する情報を参照してください。

エンティティを使用する理由

Common Data Service 内の標準とカスタムの両方のエンティティにより、データのセキュリティ保護されたクラウド ベースのストレージ オプションが得られます。 エンティティを使用すると、アプリ内で使用するデータのビジネスに焦点を合わせた定義を作成できます。 エンティティが最善の選択かどうかわからない場合は、次のようなメリットが得られることを考慮してみてください。

  • 管理が容易 - メタデータとデータはどちらもクラウド上に保存されます。 保存方法の詳細を気にする必要がありません。
  • 共有が容易 - アクセス許可は PowerApps が管理するため、同僚とのデータの共有が容易になります。
  • セキュリティ保護が容易 - データが安全に保存されるため、アクセスが許可されたユーザー以外はデータを表示できません。 ロール ベースのセキュリティにより、組織内のユーザー別にエンティティへのアクセスを制御できます。
  • 豊富なメタデータ - データの型とリレーションシップは PowerApps 内で直接活用されます。 たとえば、フィールド タイプ URL を定義すると、アプリ内でデータがハイパーリンクとして表示されます。
  • 生産性向上ツール - エンティティは、Microsoft Excel および Outlook 内のアドイン内で利用可能で、生産性を向上させ、データを常にアクセス可能にします。
  • 候補リスト - 豊富な標準ピックリストのセットを含み、エンティティとアプリ内ですばやくドロップ ダウンを提供します。

標準エンティティとカスタム エンティティ

アプリを開発する際に、標準エンティティとカスタム エンティティのいずれか、または両方を使用できます。 アプリの開発で標準エンティティを使用して目的を果たせる場合は、同じ処理を行うカスタム エンティティを開発するのは避け、標準エンティティを使用してください。 標準エンティティに少し変更を加えれば目的にかなう場合は、必要に合わせてフィールドを追加できます。

  • 標準エンティティは、Common Data Service に既定で用意されているエンティティです。 ベスト プラクティスに従って、連絡先、アカウント、製品など、組織で最も一般的な概念が揃うように設計されています。 すべてのエンティティの一覧については、「標準エンティティ」を参照してください。
  • 1 つ以上のカスタム エンティティを作成して標準エンティティの機能を拡張することで、組織に固有の情報を格納できます。 詳細については、カスタム エンティティの作成方法に関するページをご覧ください。

注: 可能な限り、標準エンティティ (必要に応じて、カスタム フィールドを追加して) を使用します。 これにより、将来これらのエンティティを利用する新しい機能やアプリから利点が得られます。

フィールド

各フィールドには、名前、表示名、データ型、および単純な検証があります。 データ型には、textdatenumber などがあります。 検証では、エンティティの要件に応じて、必須フィールドにデータが含まれていることやレコードが一意であることなどが確認されます。 フィールドは、システム フィールド、標準フィールド、カスタム フィールドの 3 つのカテゴリのいずれかに分類されます。

システム フィールド

標準エンティティかカスタム エンティティかを問わず、すべてのエンティティには、変更、削除、値の設定ができない読み取り専用フィールドのセットが作成時に設定されます。 詳細については、「システム フィールドとレコード タイトル フィールド」をご覧ください。 重要性の高いシステム フィールドを以下に示します。

  • Created Record Date - レコードが作成された日時。
  • Created By - レコードを作成したユーザー。
  • Modified Record Date - 前回レコードが変更された日時。
  • Last Modified By - 前回レコードを変更したユーザー。

標準フィールド

各標準エンティティには、変更や削除ができない既定のフィールドのセットが含まれています。 エンティティとそのフィールドの一覧と、候補リストの一覧については、「Standard entities」 (標準エンティティ) をご覧ください。

カスタム フィールド

カスタム フィールドは、標準エンティティまたはカスタム エンティティに作成できます。 各カスタム フィールドの名前、表示名、データ型を指定する必要があります。 サポートされる型の一覧については、エンティティ フィールドのデータ型に関するページをご覧ください。

参照リレーションシップ

フィールドのデータ型が Lookup に定義されているリレーションシップがある場合は、双方のエンティティのレコード間を移動できます。 参照リレーションシップを作成するには、データ型を Lookup に設定したフィールドをエンティティに追加し、情報の参照先であるエンティティをポイントします。 詳細については、参照フィールドを使用したエンティティのリレーションシップに関するページをご覧ください。

標準エンティティ

エンティティとそのフィールドの一覧、および列挙型の一覧については、「Standard entities」 (標準エンティティ) を参照してください。

機能グループ 説明
Customer Service Customer Service のエンティティを使用して、顧客から寄せられた問題について、追跡、エスカレーション、文書化などの管理を行うことができます。
Foundation Foundation のエンティティには、他のエンティティ グループのほぼすべてに関連する情報が含まれます。 このグループには、住所や通貨などのエンティティが含まれています。
People、Organizations、Groups これらのエンティティには、従業員、契約社員、寄贈者、ボランティア、ファン、同窓生、家族など、やり取りする可能性のある人や組織の豊富なセットが含まれています。
Purchasing Purchasing のエンティティを使用して、購入ソリューションを作成できます。
セールス Sales のエンティティを使用して、潜在顧客と案件の追跡から、連絡先の管理、注文の受け付けと配送、請求書の送信まで、エンド ツー エンドのセールス ソリューションを作成できます。

はじめる

標準エンティティを使用して、アプリを作成することから試してみるか、またはカスタム エンティティを作成して、そのエンティティを使用するアプリを作成します。

プライバシーに関する声明

Microsoft PowerApps の Common Data Service では、Microsoft の診断システムにカスタム エンティティとフィールド名を収集して格納します。 収集した情報は、お客様向けの Common Data Service の改善に使用します。 作成者が作成するエンティティとフィールド名は、Microsoft PowerApps コミュニティ全体で共通するシナリオを理解したり、組織に関するスキーマなどの、サービスの標準エンティティの対象範囲のギャップを確認したりする場合に役立ちます。 このエンティティに関連するデータベース テーブルのデータに、Microsoft がアクセスまたは使用することはありません。また、データベースがプロビジョニングされているリージョン外にデータがレプリケートされることもありません。 ただし、カスタム エンティティとフィールド名はリージョン間でレプリケートされ、Microsoft のデータ保持ポリシーに基づいて削除される場合があります。 Microsoft はお客様のプライバシーを尊重いたします。詳細については、Trust Center を参照してください。